タロット「ペンタクルのキング」の意味|正位置・逆位置と人物像・恋愛・相手の気持ちでの読み方

タロット「ペンタクルのキング」の意味|正位置・逆位置と人物像・恋愛・相手の気持ちでの読み方

玉座のあちこちに、雄牛の頭がくり返し刻まれている。その上で落ち着いて座る王が「ペンタクルのキング」です。ペイジから始まった「形あるものを積み上げる」旅は、この王のところでひとつの完成を迎えます。

正位置は「成功・安定・頼りがい」、逆位置は「頑固・お金への執着」。築いたものを人のために使えているか、守ることで手いっぱいになっていないかを映すカードです。

朝の光が差す書斎の、どっしりした木の机の上に、使いこまれた革の手帳(文字なし)と万年筆、伏せて置かれたタロットカード1枚
イメージ画像です。
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ペンタクルのキングの基本の意味:築いたものを治める王

ひとことで言うと、「積み上げてきたものを、どっしりとまとめる」カードです。

正位置逆位置
基本のキーワード成功・安定・頼りがい頑固・お金への執着
スートのテーマ(ペンタクル)現実・お金・安定
位の意味(キング)まとめる・責任・外への力
恋愛頼りがいがあり、ふたりの将来を現実的に考えて支えてくれる自分のやり方を押しつけ、気持ちより形を優先しやすい
相手の気持ちあなたとの将来を、責任を持って考えたい大切に思ってはいるが、自分の考えやペースをゆずれずにいる
最終結果おたがいに安心して頼り合える、安定した関係になりやすい考え方のちがいがゆずれず、関係がかたくなりやすい
イエスノーの目安YES寄り(正位置の場合)

「まとめる位」×「形あるスート」

キングの位は「まとめる・責任・外への力」。これがペンタクルに重なると、時間をかけて築いた暮らしや仕事の土台に責任を持ち、それをまわりのために使う人になります。クイーンが家の中を整えるなら、キングは家の外、職場や地域や家族全体に対して「ここは任せて」と言える立場です。

玉座と顔つきから読むもの

ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説を収めた本では、この王の顔は「勇気を感じさせる」と書かれ、玉座にくり返し出てくる雄牛の頭に注目するよう説明されています。

  • 勇気を感じさせる顔:安定の王というと守りの人に見えますが、原文が最初に挙げるのは勇気です。築いたものの裏には、決断してきた回数があると読むことができます
  • くり返される雄牛の頭:雄牛は一般に、畑を耕すねばり強さや、どっしりした力と結びつけて読まれます。一度ではなく何度も刻まれていることから、同じ努力を何度も重ねてきた人の象徴として受けとめられます
  • 星形の刻まれた金貨:同じ節には、このスートのしるしの星形が「人の中にある四つの元素の対応と、それを治めるもの」を表すと書かれています。自分の中のいろいろな面をまとめる力、と読むとキングの「まとめる」に重なります

お金のカード、ではない

同じ本には、古いタロットではこのスートがお金を表していたものの、カードはとくにお金の問題を扱うわけではない、とも書かれています。「占いでの意味」には、勇気、知性、仕事、数字に強いこと、そしてその道での成功が並びます。逆さに出たときは、弱さなど今よりずっと厳しい言葉が使われています。当サイトでは、このカードをお金の占いではなく「責任の持ち方」を表すカードとして読んでいます。スート全体はタロットのペンタクル14枚、ほかのスートとの並びは小アルカナ56枚の一覧にまとめました。

正位置の意味:成功・安定・頼りがい

ひとことで言うと、「これまで続けてきたことを、信じていい」サインです。

正位置では、雄牛のように重ねてきた努力が、まわりから見ても分かる形になっている状態として読まれます。自分の足もとが安定しているので、人から頼られても揺らがない。その落ち着きが、さらに信頼を呼ぶ流れです。

恋愛の場合・仕事の場合

恋愛では、気持ちを盛り上げるより、ふたりの生活をどう組み立てるかを考えられる関係です。住む場所や休日の過ごし方など、具体的な話ができることが安心につながります。仕事では、経験を買われて任される役目が増える時期として読まれます。自分で手を動かすより、人をまとめ、判断する側で力を出しやすい、という読み方です。

逆位置の意味:頑固・お金への執着

ひとことで言うと、「守ることが、目的になっていないか」のサインです。

逆さになると、玉座にしがみついて立ち上がれなくなった王の姿にたとえられます。ここで言う「お金への執着」は、お金そのものより、手にしたものや立場、いつものやり方を手放せない気持ちとして読むと、この記事の読み方に近くなります。逆位置という向きの考え方は逆位置の読み方でまとめています。

恋愛の場合・仕事の場合

恋愛では、「こうあるべき」という形を相手に求めすぎたり、条件や体面が気になったりする状態です。相手の気持ちより、決めた段取りを優先していないかを見直すきっかけになります。仕事では、前例や自分の成功体験にこだわって、新しい意見を受けいれにくい場面として読まれます。どちらも、まず相手の話を最後まで聞くことが、このカードの逆位置をほどく一歩になります。

ペンタクルのキングの人物像(正位置・逆位置)

ひとことで言うと、「どっしり構えて、まわりに安心を配る人」です。

絵柄は男性の王ですが、ここで大事なのは「責任を引き受ける姿勢」のほうです。職場で頼られる若い人や、家族を支える立場の女性に重なることもあります。見た目や年齢で当てはめず、役割で読んでみてください。

  • 正位置:落ち着きがあり、まわりを安心させる頼りがいのある人。約束や責任をきちんと果たす人
  • 逆位置:頑固で、自分のやり方を変えにくい人。お金や持ちものにこだわりすぎてしまう人

4人の王の治め方

同じキングでも、何で人を導くかがちがいます。ソードのキングは「判断力・公平」で、筋道で治める王。ワンドのキングは「リーダーシップ・情熱」で、熱意で引っぱる王。カップのキングは「包容力・寛大さ」で、気持ちを受けとめる王です。ペンタクルのキングは実績と安定で治める王。言葉で説得するより、「この人に任せておけば大丈夫」という実感でまわりを動かす人として読まれます。

夕方の庭先に、大きな木の幹と、その根もとに置かれた木のベンチ、ベンチの上に伏せたタロットカード1枚
イメージ画像です。

恋愛でペンタクルのキングが出たとき(片思い・復縁・付き合っている)

ひとことで言うと、「安心して寄りかかれる土台をつくる恋」を表すカードです。

悩み正位置逆位置
片思いあわてない態度が「頼れる人」という印象につながりやすい相手の肩書きや条件ばかりに目が向き、本当の気持ちが見えにくい
復縁おたがい少し大人になり、現実的に関係を組み立て直す流れどちらが正しかったかにこだわり、話が前に進みにくい
付き合っている将来や暮らしの話を落ち着いてできる、どっしりした関係片方の決めたやり方に合わせるばかりで、不満がたまりやすい

王の恋は、ときめきより「この人となら大丈夫」という感覚で進んでいくと読まれます。片思いなら背伸びをせず、落ち着いたふだんのあなたで。復縁なら過去の勝ち負けより、これからの暮らし方の話を。付き合っているなら、大事なことを決める前に一度「どう思う?」とたずねてみる。土台は、ふたりでつくるものとして読むのがこのカードです。

相手の気持ちの位置にペンタクルのキングが出たとき

ひとことで言うと、「あなたとの将来を責任を持って考えたい」という気持ちとして読めるカードです。

読み方の目安
正位置あなたとの将来を、責任を持って考えたい
逆位置大切に思ってはいるが、自分の考えやペースをゆずれずにいる

正位置の相手は、目先の楽しさより、長く続く関係をどう形にするかを考えている段階と読まれます。甘い言葉は少なくても、段取りや準備の形で気持ちが表れやすいカードです。逆位置は、気持ちが冷めたのではなく、自分の考えにこだわって歩み寄りにくくなっている状態として読まれます。相手の心を読む位置の考え方はタロットで相手の気持ちを見る方法にまとめています。

レンのひとこと:男の「ちゃんとしたい」は、言葉より先に予定や準備に出ることがあります。彼が先回りして動いてくれた場面があれば、それが気持ちの表れとも読めます。

未来・アドバイス・最終結果の位置にペンタクルのキングが出たとき

ひとことで言うと、「重ねてきたことが実を結び、足もとが固まりやすい」流れの目安です。

位置正位置逆位置
未来続けてきたことが形になり、まわりから頼られる場面が増えやすいこだわりが強まり、人との間に距離ができやすい
アドバイス積み上げてきたことに自信を持ち、どっしり構えてみる手にしたものを守ることより、人の気持ちに目を向けてみる
最終結果おたがいに安心して頼り合える、安定した関係になりやすい考え方のちがいがゆずれず、関係がかたくなりやすい

最終結果に出たカードの受けとめ方はこちら。

王のカードが出たときの3つの問い

  1. これまで何度もくり返してきたことで、もう自信を持っていいものは何か?
  2. 守っているものの中に、もう手放しても困らないものはないか?
  3. いま頼ってくれている人に、自分の力をどう使いたいか?

1つ目は雄牛の頭、3つ目はキングの「外への力」から生まれる問いです。

イエスノー占いでペンタクルのキングが出たとき

ひとことで言うと、正位置はYES寄り・逆位置はNO寄りの一般的な目安です。

正位置のYESは、準備と実績の裏づけがあるなら、という前提つきで読まれます。逆位置のNOは、「こだわりをいったん置いて考え直したほうがいい」という合図です。お金に関わることは、カードではなくご自身の状況で判断してください。1枚引きのやり方はワンオラクルのやり方で紹介しています。

午後のやわらかい光の中、石づくりの古い門柱と、そばに置かれた木のベンチ、ベンチの上に伏せたタロットカード1枚
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よくある質問

ペンタクルのキングと「皇帝」は、どうちがう?

どちらも安定と責任の王ですが、立っている場所がちがいます。皇帝は「安定・責任・リーダーシップ」で、ルールや秩序をつくって全体を治める力。ペンタクルのキングは、暮らしや仕事の実績という、手でさわれる土台から人を支える力です。仕組みの王か、実りの王か、とくらべると区別しやすくなります。

ペンタクルの10とは、どう読み分ける?

ペンタクルの10は「繁栄・家族・安定」で、家族や暮らしがそろう「場」を表すカードです。ペンタクルのキングは、その場を支える「人」を表します。場の話か、人の話か、で分けると読みやすくなります。

逆位置の「お金への執着」は、ケチな人という意味?

そう決めつける必要はありません。この記事では、手にしたものや立場、やり方を手放せない状態として読んでいます。大事に築いてきたからこそ守りたくなる、という面もあわせて受けとめてください。

情報源

  • L. W. De Laurence『The Illustrated Key to the Tarot: The Veil of Divination』(1918年。ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説をそのまま収めた版。Project Gutenberg 収録、第3部 Section 2「The Lesser Arcana」)https://www.gutenberg.org/ebooks/43548(2026年9月30日に閲覧)

※この記事のカードの意味は、上の資料に載っている伝統的な意味と、現在タロットで一般に使われている解釈をもとに、当サイト編集部がまとめたものです。

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