タロット「ペンタクルの5」の意味|正位置・逆位置と恋愛・相手の気持ち・未来での読み方

タロット「ペンタクルの5」の意味|正位置・逆位置と恋愛・相手の気持ち・未来での読み方

雪の降る夜、明かりのともった窓の前を、ふたりの人が通り過ぎていく。「ペンタクルの5」は、寒さや心細さの中にいて、すぐそばの明かりにまだ気づいていない場面を描いたカードです。

正位置のキーワードは「困窮・孤立」、逆位置は「回復の兆し・助けが来る」。ペンタクルの中では珍しく、逆位置のほうが明るく読まれるカードです。恋愛では、さみしさを感じやすい時期と、そこから抜け出す手がかりの両方を映します。

冬の夕方、雪の積もった道の向こうに、あたたかい黄色い明かりのともった窓がひとつ見える風景
イメージ画像です。
TOC

ペンタクルの5の基本の意味

ひとことで言うと、「足りなさを感じる時期に、明かりの場所を探す」カードです。

正位置逆位置
基本のキーワード困窮・孤立回復の兆し・助けが来る
スートのテーマ(ペンタクル)現実・お金・安定
数字の意味(5)変化・ぶつかり合い・試練
恋愛さみしさを感じやすい時期。ひとりで抱えこまないさみしさが少しずつやわらぎ、支えてくれる人に気づきやすい
相手の気持ち心細さを抱えていて、自分から近づく余裕がないしんどい時期を抜けつつあり、あなたとの距離を戻したい
最終結果心細さを感じやすいが、支え合える相手の存在に気づきやすいつらい時期を抜け、少しずつ関係に明るさが戻りやすい

ペンタクルの5は、悪いことが起きると決めるカードではありません。今の心細さに気づき、「どこに明かりがあるか」を探しはじめるきっかけとして受けとめるのが一般的な読み方です。

「5」は、4の守りが揺さぶられる数字

5の意味は「変化・ぶつかり合い・試練」。どのスートでも、4で落ち着いたものが一度揺さぶられる数字です。ペンタクルの4では、手にしたものを抱えて守っていました。5では、その守りの外に出て、足りないものに目が向きます。

ただ、この揺れは長く続くものとしては読まれません。次の6では、持っている人が持たない人に分け与える場面が描かれ、「調和・回復」の数字になります。5は、助けを受けとる側に立つ経験をする段階。4から6へつなげて読むと、このカードが通過点であることが見えてきます。

絵柄の象徴を読み解く

ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説を収めた本では、雪の中、暮らしに困ったふたりが明かりのついた窓の前を通り過ぎていく絵として説明されています。説明はこの一文だけで、とても短いものです。

  • 降りしきる雪:一般に、冷えこむ時期や、先が見えにくい状況の象徴。雪はいつか止むもの、という読み方もされます
  • ふたりで歩く姿:「孤立」のカードでも、描かれているのはひとりではありません。同じ寒さの中に、並んで歩く人がいると読めます
  • 明かりのともった窓:すぐそばにある助けや居場所。ふたりがまだそちらを見ていないことが、このカードの読みどころとされます

古い解説書での意味

「占いでの意味」では、まず現実の面での苦しさを示すカードとされています。ところが同じ節に、占う人によっては恋人・夫婦・友人といった「愛と恋人たちのカード」、心が通い合い、引き合う縁のカードとして読まれる、とも書かれています。原文は「このふたつの読み方は、折り合いがつかない」と添えています。逆位置には今より厳しい言葉が並びますが、現在では「回復の兆し」として読むのが一般的です。別の節には「知恵によって運を切りひらく」という読み方も載っています。

ペンタクル全体の流れはペンタクルのスートの意味でたどれます。

正位置の意味:困窮・孤立

ひとことで言うと、「心細さを、ひとりで抱えなくていい」というサインです。

  • 恋愛:さみしさを感じやすい時期。ひとりで抱えこまない。相手に気持ちが届いていないと感じやすい
  • 仕事:頼れる人がいないように感じる。必要な手助けを言い出せずにいる
  • 人間関係:輪の外にいるような気持ちになる。距離をとられていると思いこみやすい

恋愛と仕事で読み分ける

仕事で出たときは、人手や時間、経験など、何かが足りずに苦しい状態として読まれます。ここでのヒントは窓の明かり。上司や同僚、外の窓口など、助けを求められる場所を具体的に思い出すことが一歩になります。恋愛で出たときの足りなさは、「気持ちの手ごたえ」として読まれます。好かれている実感がない、自分だけが寒い場所にいるように感じる。どちらの場合も、足りないと感じているのは今の自分の視界の話で、周りに何もないという意味ではない、と読むのがこのカードとの付き合い方です。

逆位置の意味:回復の兆し・助けが来る

ひとことで言うと、「窓の明かりに、ようやく気づく」サインです。

  • 恋愛:さみしさが少しずつやわらぎ、支えてくれる人に気づきやすい。連絡が戻る、話を聞いてもらえる
  • 仕事:手を貸してくれる人があらわれる。止まっていた状況が少しずつ動く
  • 人間関係:遠慮していた人に声をかけられ、輪の中に戻りやすい

雪の中を歩いていたふたりが、ふと顔を上げて明かりの窓に気づく。逆位置はそんな場面として読まれます。状況がすぐに変わるというより、「助けを受けとってもいい」と自分が思えるようになることが回復の始まりです。差し出された手に遠慮しすぎないことが、この向きでの大切なポイントとされます。

雪の夜、窓の内側から見た部屋の様子
イメージ画像です。

恋愛でペンタクルの5が出たとき(片思い・復縁・付き合っている)

ひとことで言うと、「さみしさの正体」に目を向けるカードです。

悩み正位置逆位置
片思い相手の反応が見えず、心細くなりやすい。自分の生活の支えも大事にする少しずつ話せる機会が戻りやすい。小さなきっかけを受けとる
復縁さみしさから戻りたいのか、相手だからなのかを分けて考える時期距離をおいた時間を経て、落ち着いて話せる余地が出てきやすい
付き合っているそばにいるのに心が離れている感覚。気持ちを言葉にして伝えるすれ違いの時期を抜け、支え合う感覚が戻りやすい

片思いで正位置が出たとき、このカードは「相手に好かれていない」と決めるものではありません。反応の見えない相手ばかりを見ているうちに、自分の心が冷えている状態として読まれます。友人との時間や、自分を落ち着かせてくれる場所。そうした「窓の明かり」を先に確保すると、恋の見え方も変わってきます。

付き合っている相手との間に出たら、ふたりで並んで雪の中を歩いている絵を思い出してみてください。同じ寒さを感じているのは、相手も同じかもしれません。「最近ちょっとさみしい」と伝えることは、相手を責めることとは違います。

相手の気持ちの位置にペンタクルの5が出たとき

ひとことで言うと、「相手自身が、心細さの中にいる」と読めるカードです。

読み方の目安
正位置心細さを抱えていて、自分から近づく余裕がない
逆位置しんどい時期を抜けつつあり、あなたとの距離を戻したい

正位置は、あなたを遠ざけているというより、相手が自分の事情で手いっぱいになり、人に頼ることもできずにいる状態として読まれます。仕事や家のことで余裕がない時期かもしれません。逆位置は、そうした時期を抜けはじめ、あらためて人とのつながりを求める気持ちが出てきたと受けとめられます。

レンのひとこと:男目線で言うと、ペンタクルの5が出た彼は、弱っているところを見せたくなくて、かえって連絡を減らしている、と読めます。答えを求めず、「何かあれば聞くよ」とだけ伝えておくと、明かりの窓のような存在になれるかもしれません。

相手の気持ちの読み方はタロットで相手の気持ちを見るときのコツにまとめています。

未来・アドバイス・最終結果の位置にペンタクルの5が出たとき

ひとことで言うと、「寒い時期を通って、明かりにたどり着く流れ」という目安です。

位置正位置逆位置
未来今の流れが続くと、ひとりで抱えこみ、心細さを感じやすい今の流れが続くと、助けや支えが届き、気持ちが軽くなりやすい
アドバイスひとりで抱えこまず、近くの人に「困っている」と伝える差し出された手を、遠慮せずに受けとる
最終結果心細さを感じやすいが、支え合える相手の存在に気づきやすいつらい時期を抜け、少しずつ関係に明るさが戻りやすい

最終結果の位置の受けとめ方は「最終結果」に出たカードの読み方で紹介しています。

ペンタクルの5が出たら、自分に聞いてみたい3つのこと

  • 今いちばん「足りない」と感じているのは、時間、人、それとも気持ちの手ごたえ?
  • 顔を上げたら見える場所に、頼れる人や場所はない?
  • 「迷惑をかけたくない」と、助けを断っていない?
あたたかい室内で、両手でマグカップを包むように持っているところを手元だけ写した写真
イメージ画像です。

よくある質問

ペンタクルの5が出たら、お金に困るということ?

当サイトでは、お金が減ることを当てるカードとしては読みません。キーワードの「困窮」は、時間・人手・気持ちの支えなど、何かが足りずに心細い状態として受けとめます。お金のことは、カードではなくご自身の状況で判断してください。

カップの5とはどう違う?

カップの5は「喪失・後悔」で、失ったものに目を向けて気持ちが沈む姿です。ペンタクルの5は「困窮・孤立」で、失ったものより、今足りないものや、寒さの中にいる心細さが中心。カップは過去を振り返る5、ペンタクルは今の足もとを見る5と読み分けられます。

大アルカナの「隠者」とも似ていますか?

隠者は「内省・探求・ひとりの時間」で、自分から選んでひとりになり、明かりを手に持っているカードです。ペンタクルの5のふたりは、望んでひとりでいるわけではなく、明かりは窓の向こうにあります。選んだ孤独が隠者、気づけば外にいた心細さがペンタクルの5と考えると区別しやすくなります。

逆位置のほうが前向きなのはなぜ?

正位置が「困窮・孤立」という重い状態を表すため、それがひっくり返った逆位置は、そこから抜け出していく「回復の兆し・助けが来る」として読まれるのが一般的です。

情報源

  • L. W. De Laurence『The Illustrated Key to the Tarot: The Veil of Divination』(1918年。ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説をそのまま収めた版。Project Gutenberg 収録、第1部 Section 3「The Four Suits, Otherwise Lesser Arcana」、第3部 Section 2「The Lesser Arcana」・Section 4「Some Additional Meanings of the Lesser Arcana」)https://www.gutenberg.org/ebooks/43548(2026年9月30日に閲覧)

※この記事のカードの意味は、上の資料に載っている伝統的な意味と、現在タロットで一般に使われている解釈をもとに、当サイト編集部がまとめたものです。

Let's share this post !
TOC