タロット「ペンタクルの6」の意味|正位置・逆位置と恋愛・相手の気持ち・仕事での読み方

タロット「ペンタクルの6」の意味|正位置・逆位置と恋愛・相手の気持ち・仕事での読み方

天びんで量りながら、困っている人たちに分け与える人物。「ペンタクルの6」は、持っているものを量りながら差し出し、支える側と支えられる側がつながる場面を描いたカードです。

正位置のキーワードは「与える・援助」、逆位置は「不公平・一方的」。恋愛では、言葉よりも行動で思いやりを示し合う関係として読まれます。一方で、どちらかがいつも与える側になっていないか、という問いも含むカードです。

木のテーブルの上に、小さな真鍮の天びんと、焼きたての丸いパンを半分に分けたもの、伏せたタロットカード1枚
イメージ画像です。
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ペンタクルの6の基本の意味

ひとことで言うと、「量って、分けて、支え合う」カードです。

正位置逆位置
基本のキーワード与える・援助不公平・一方的
スートのテーマ(ペンタクル)現実・お金・安定
数字の意味(6)調和・回復
恋愛支え合う関係、思いやりを行動で示す与える側と受けとる側がかたより、関係が一方的になりやすい
相手の気持ちあなたの力になりたい、支えてあげたい自分ばかりが与えている、または受けとってばかりだと感じている
最終結果支え合う気持ちが行き来し、関係が温まりやすい支え方のかたよりが残り、不公平さを感じやすい

「6」で、揺れたものが釣り合いを取り戻す

6の意味は「調和・回復」。5で揺さぶられたものが、もう一度落ち着きを取り戻す数字です。ペンタクルでは、その回復が分け合うことで起こります。5の絵では、ふたりが寒さの中で明かりの窓の前を通り過ぎていました。6では、持っている人が持っていない人に手を差し出しています。

このあと7では、分けたり育てたりしたものの実りを、じっと見つめる時間に入ります。6は、手もとのものを外に回すことで、スート全体の流れが再び動き出す場面。4の「抱える」と正反対の動きだと覚えておくと、4・5・6のつながりがはっきりします。

絵柄の象徴を読み解く

ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説を収めた本では、商人の姿をした人物が天びんで量り、困っている人たちに分け与えている、と説明されています。そのうえで、これは「その人自身の成功と、心のやさしさのあかし」だと書かれています。

  • 天びん:なんとなく配るのではなく、量ってから渡している。一般に、公平さや、無理のない範囲で差し出す分別の象徴として読まれます
  • 差し出す手:ゆとりのある側が、自分の持ち物を外に回す姿。思いやりを行動で示すことを表すと読まれます
  • 受けとる人たち:与える人だけでなく、受けとる人も描かれている。支えを受けとることも、このカードの大事な半分だと読めます

古い解説書での意味

「占いでの意味」には、贈りもの・満足が並び、別の説として、気配り・用心深さ、「今こそ、その時」という読み方も紹介されています。逆位置は、ほしがる気持ち、うらやみ、やきもち、思いちがい。別の節には「今の状態にたよりきってはいけない」という一文があり、逆位置は「望みにブレーキがかかる」とされています。与えることのあたたかさと、比べる気持ちの苦さが、正逆で並んでいるカードです。

ペンタクル14枚の中での役割はペンタクルのスート総論で確認できます。

正位置の意味:与える・援助

ひとことで言うと、「思いやりを、形にして手渡せる」サインです。

  • 恋愛:支え合う関係、思いやりを行動で示す。困ったときに手を貸してくれる、送り迎えをしてくれる
  • 仕事:先輩や上司から手助けや引き立てを受けやすい。自分が教える側に回ることも
  • 人間関係:助けたり助けられたりが自然に行き来する

恋愛と仕事で読み分ける

仕事で出たときは、立場の差がある関係の中での支え合いとして読まれます。教える人と学ぶ人、頼む人と引き受ける人。上下があっても、それぞれが役割を果たして全体が回っている状態です。恋愛では、上下のない関係の中で、そのときゆとりのあるほうが差し出す、という読み方になります。今日はあなたが支え、明日は相手が支える。天びんが一方に傾きっぱなしにならないことが、恋愛でのこのカードの要点です。

逆位置の意味:不公平・一方的

ひとことで言うと、「天びんが、片方に傾いたまま」のサインです。

  • 恋愛:与える側と受けとる側がかたより、関係が一方的になりやすい。尽くしすぎ、または頼りきり
  • 仕事:負担や手柄の分け方に不満が出やすい。誰かに頼まれごとが集中する
  • 人間関係:してあげたことを数えてしまい、見返りを待つ気持ちが生まれやすい

古い解説書が逆位置に「うらやみ」「やきもち」を挙げているのは、この傾きから生まれる気持ちとして読むと分かりやすくなります。自分ばかりが差し出している、あの人ばかりが受けとっている。そう感じたときは、相手を責める前に、天びんに何を載せているかを見直すのが一般的な向き合い方です。お互いが「与えたもの」を話し合うだけで、傾きがならされることもあります。

夕方のテーブルに、片側だけに小石がいくつか載って傾いた小さな天びんと、伏せたタロットカード1枚
イメージ画像です。

恋愛でペンタクルの6が出たとき(片思い・復縁・付き合っている)

ひとことで言うと、「支え合いの釣り合い」を見るカードです。

悩み正位置逆位置
片思い相手の役に立てる場面から距離が縮まりやすい。小さな手助けを重ねる尽くすほど、相手が受け身になりやすい。自分の都合も大事にする
復縁困ったときに声をかけ合える関係が戻りやすい前の関係での貸し借りの気持ちが残っている。まず自分の中で整理する
付き合っているお互いに支え合える、思いやりのある関係どちらかが我慢して与え続けている。分担や頼り方を見直す

片思いで正位置が出たら、相手の困りごとに気づいて手を貸すことが、距離を縮めるきっかけになりやすいと読まれます。ただ、ペンタクルの6の人物は、天びんで量ってから渡しています。自分をすり減らすほど差し出すのではなく、無理のない範囲で、というのがこのカードの示す支え方です。

付き合っているふたりの間で逆位置が出たときは、「頼る」と「頼りきる」、「支える」と「尽くしすぎる」の境目を見直すタイミングです。受けとる側に回るのが苦手な人は、相手に頼みごとをひとつしてみるだけでも、天びんが動きはじめると読まれます。

相手の気持ちの位置にペンタクルの6が出たとき

ひとことで言うと、「あなたを支えたい」という気持ちとして読めるカードです。

読み方の目安
正位置あなたの力になりたい、支えてあげたい
逆位置自分ばかりが与えている、または受けとってばかりだと感じている

正位置は、あなたのために何かをしてあげたい、困っていたら手を貸したいという、行動につながる好意として読まれます。言葉で気持ちを伝えるのが得意でない相手ほど、このカードの形で気持ちが表れやすいと受けとめられます。逆位置は、気持ちがあるからこそ、関係の釣り合いが気になっている状態です。

レンのひとこと:男目線で言うと、ペンタクルの6が出た彼は、あなたに頼られることをうれしく感じている、と読めます。「ありがとう、助かった」をきちんと返してあげると、彼の天びんはあたたかく釣り合うはずです。

読み方の全体像は相手の気持ちをタロットで読むときのポイントで紹介しています。

未来・アドバイス・最終結果の位置にペンタクルの6が出たとき

ひとことで言うと、「差し出したものが、巡って返ってくる流れ」という目安です。

位置正位置逆位置
未来今の流れが続くと、支え合える関係やつながりが深まりやすい今の流れが続くと、負担のかたよりに不満がたまりやすい
アドバイスしてほしいことを待つより、できることを先に差し出す貸し借りを数えるのをやめ、お互いの負担を話し合う
最終結果支え合う気持ちが行き来し、関係が温まりやすい支え方のかたよりが残り、不公平さを感じやすい

この位置の受けとめ方は恋愛占いの最終結果の読み方にまとめています。

ペンタクルの6が出たら、自分に聞いてみたい3つのこと

  • 今、この関係で与えているものと受けとっているものは、釣り合っている?
  • 「助けて」と言うのを、ためらっていない?
  • 差し出すとき、見返りを期待する気持ちが混じっていない?
ひとりの手が、もうひとりの手のひらに丸いみかんをそっと手渡しているところを、手元だけ写した写真
イメージ画像です。

よくある質問

ペンタクルの6と大アルカナの「正義」は、どちらも天びんのカード?

どちらも天びんが描かれますが、使い方がちがいます。正義は「公平・バランス・冷静な判断」で、ものごとの是非を量って決めるカード。ペンタクルの6の天びんは、人に分けるために量る道具です。判断のための天びんが正義、思いやりのための天びんがペンタクルの6と覚えられます。

自分は「与える側」と「受けとる側」、どちらで読めばいい?

決まりはありません。質問の内容と、今の自分の立場で読み分けます。支えてばかりで疲れているなら「受けとってもいい」、助けられてばかりで気が引けるなら「差し出せるものがある」というメッセージとして受けとめてみてください。

ペンタクルの4とはどう違う?

ペンタクルの4は「所有・安定」で、手にしたものを抱えこんで守る姿です。6は、そのしっかり持っていたものを外に回す姿。抱えるのが4、手放して分けるのが6と、同じスートの中で反対の動きを表します。

仕事の占いで正位置が出たら?

先輩や上司、取引先から手助けや引き立てを受けやすい流れの目安です。自分が後輩を支える側に回る場面として読むこともできます。どちらの場合も、受けた支えを次の人へ回すことが、このカードらしい動き方です。

情報源

  • L. W. De Laurence『The Illustrated Key to the Tarot: The Veil of Divination』(1918年。ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説をそのまま収めた版。Project Gutenberg 収録、第1部 Section 3「The Four Suits, Otherwise Lesser Arcana」、第3部 Section 2「The Lesser Arcana」・Section 4「Some Additional Meanings of the Lesser Arcana」)https://www.gutenberg.org/ebooks/43548(2026年9月30日に閲覧)

※この記事のカードの意味は、上の資料に載っている伝統的な意味と、現在タロットで一般に使われている解釈をもとに、当サイト編集部がまとめたものです。

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