11月の出雲には、全国の神々が集まってくる――そんな言い伝えがあります。ほかの土地では神さまが留守になるので「神無月(かんなづき)」、神さまが集まる出雲では「神在月(かみありづき)」。同じ月を、場所によって正反対の名前で呼ぶのが、この季節のおもしろいところです。
2026年の神在月は、今のカレンダーでいうと11月9日の新月ごろからが目安です。出雲大社が公開している「令和8年出雲大社祭日表」には、11月18日(水)午後7時に神迎神事・神迎祭、11月23日(月・祝)と25日(水)の午前10時に縁結大祭が載っています。

神在月2026は「旧暦10月」、11月9日の新月ごろからが目安
ひとことで言うと、神在月は旧暦の10月のことで、2026年は11月9日の新月あたりから始まると考えるのがわかりやすい目安です。
神無月・神在月は、どちらも旧暦の10月の呼び名です。旧暦は月の満ち欠けを1か月の区切りにしていて、新月(朔)の日がその月の1日になります。だから、今の暦の「10月」とは重なりません。
国立天文台の「令和 8年(2026)暦要項 朔弦望」を見ると、秋から冬にかけての新月はこう並んでいます。
| 月相 | 日時(中央標準時) | 神在月との関係(目安) |
|---|---|---|
| 朔(新月) | 10月11日 0時50分 | 旧暦9月の始まりのころ(十三夜はこの月) |
| 朔(新月) | 11月9日 16時02分 | 旧暦10月=神在月の始まりのころ |
| 上弦 | 11月17日 20時48分 | 神迎祭の前日の夜 |
| 望(満月) | 11月24日 23時54分 | 2回目の縁結大祭の前夜 |
| 朔(新月) | 12月9日 9時52分 | 次の月(旧暦11月)に入るころ |
11月9日を旧暦10月の1日目として数えると、神迎祭の11月18日は10日目にあたります。とはいえ、旧暦の日付の決め方には細かいルールがあり、「神在月は何日から何日まで」と1日単位で言い切れるものではありません。検索でよく見る「いつからいつまで」は、旧暦10月(11月9日ごろ〜)という暦の目安と、出雲大社が発表している祭典の日程の2つを合わせて見るのがいちばん確かです。
十三夜が旧暦9月13日の夜だったように、季節の行事は旧暦で数えるとつながって見えてきます。2026年の十三夜(10月23日)の記事とあわせて読むと、秋から冬への暦の流れがつかみやすくなります。
出雲大社の神在祭2026、祭日表に載っている日程
ひとことで言うと、2026年は11月18日の夜に神々を迎え、19日・23日・25日に神在祭、25日の夕方に送り出す、という流れが公式の祭日表に載っています。
出雲大社の公式サイトにある「令和8年出雲大社祭日表」から、11月中旬から12月上旬の祭典を抜き出しました。日時は祭日表の表記のままです。
| 日付(2026年) | 祭典 | 時刻 |
|---|---|---|
| 11月18日(水) | 神迎神事・神迎祭 | 午後7時 |
| 11月19日(木) | 神在祭 | 午前9時 |
| 11月19日(木) | 出雲大社教龍蛇神講大祭 | 午前11時 |
| 11月23日(月・祝) | 献穀祭・神在祭・縁結大祭 | 午前10時 |
| 11月23日(月・祝) | 古伝新嘗祭 | 午後7時 |
| 11月25日(水) | 神在祭・縁結大祭 | 午前10時 |
| 11月25日(水) | 神等去出祭 | 午後4時 |
| 12月4日(金) | 第二神等去出祭 | 午後4時 |
「神迎(かみむかえ)」は神々をお迎えする祭り、「神等去出(からさで)」は神々をお送りする祭りとして知られています。つまり、祭日表の上では11月18日の夜から25日の夕方までが、神々が出雲に滞在しているとされる期間の中心です。12月4日には第二神等去出祭も予定されています。
縁結大祭は23日と25日の2回で、どちらも午前10時からです。23日は勤労感謝の日の祝日にあたります。
なお、祭日表には参列の申し込み方法や定員などは書かれていません。参列の方法は、出雲大社の公式発表を確認してください。予定が変わることもあるので、出かける前にもう一度公式サイトを見ておくと安心です。
「神無月」と「神在月」、神々が集まるという言い伝え
ひとことで言うと、旧暦10月に全国の神々が出雲へ集まり、人の縁について話し合う――というのは、昔から語られてきた言い伝えです。
一般に知られている言い伝えでは、旧暦10月になると日本中の神さまが出雲に出かけていきます。そのため、ほかの地域では神さまがいない月=「神無月」、出雲では神さまがいる月=「神在月」と呼ばれるようになった、とされています。
ただ、「神無月」という名前の由来にはいくつかの説があり、「無」はもともと「の」の意味で「神の月」を表していた、という説も知られています。どれが正しいと決まっているわけではないので、「そういう話が伝わっている」くらいに受け取っておくのがちょうどいい距離感です。
出雲に集まった神々は、人と人のご縁について話し合う、とも言われます。これが「神在月=縁結び」のイメージのもとになっている言い伝えです。恋人との縁だけでなく、友達や仕事、住む場所との縁まで含めて「ご縁」と呼ぶのが、この話の味わい深いところです。
言い伝えは言い伝えとして楽しむもの。参拝したから良縁が約束される、行かなかったから縁が遠のく、というものではありません。「自分はどんなご縁を大事にしたいんだろう」と考えるきっかけにするのが、いちばんすてきな付き合い方だと思います。
縁結大祭の日に考えたい「ご縁」のこと
ひとことで言うと、ご縁は「待つもの」でもあり「育てるもの」でもあるので、この時期は自分の今の気持ちを見つめ直すのに向いています。
縁結びというと、新しい出会いを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、ご縁には大きく分けて3つの向き合い方があります。
- これから出会うご縁:まだ会っていない人と、どうつながっていきたいか
- 今あるご縁:付き合っている人、気になっている人との関係をどう深めたいか
- ひと区切りついたご縁:終わった関係から何を受け取って、次に進むか
どれがいい・悪いではありません。今の自分がどこにいるかがわかると、11月の過ごし方も少し変わってきます。出会いのきっかけについてはタロットで出会いの時期と場所を見る記事、長く続く関係について考えたい人は結婚をテーマにしたタロットの読み方も参考になります。
神在月にタロットを1枚引いて「ご縁」を見る
ひとことで言うと、「わたしは、どんなご縁を育てたい?」と1つだけ聞いて、1枚のカードをヒントにする遊び方です。
出雲まで行けなくても、家で神在月の気分を味わうことはできます。おすすめは、11月9日の新月から25日の縁結大祭までのあいだに、タロットを1枚だけ引いてみること。未来を当てるためではなく、自分の気持ちを言葉にするための1枚です。
- 静かな時間をつくり、質問を1つ決める(例です:「今のわたしが大事にしたいご縁は?」)
- カードを裏向きのまま混ぜて、1枚だけ引く
- 下の表や各カードの記事でキーワードを確かめる
- 「このカードなら、わたしは○○を大事にしたい」と一文でメモする
引き方の基本は1枚引き(ワンオラクル)の手順で詳しく紹介しています。ご縁のヒントとして読みやすいカードを、一般的な意味でまとめました。
| カード | 正位置のキーワード | ご縁のヒントとして |
|---|---|---|
| 恋人 | 惹かれ合う・調和・選択 | 気持ちが通じるご縁。自分が何を選びたいかも大切に |
| カップの2 | 相思相愛・結びつき | 対等なふたりとして、気持ちを交わしていく関係 |
| カップのエース | 愛の始まり・満たされる | 新しい恋の始まり。心が動く感覚を大事に |
| 運命の輪 | 転機・チャンス・巡り合わせ | 流れが変わるタイミング。再会や急接近のイメージも |
| 節制 | 調和・節度・自然な流れ | 無理をせず、自然体でいられるご縁 |
| ペンタクルの3 | 協力・技術 | ふたりで協力して、少しずつ関係を育てていく |
| 隠者 | 内省・探求・ひとりの時間 | いったん距離を置いて、自分の気持ちを考える時期 |
逆位置が出たときも、心配しすぎなくて大丈夫です。たとえば恋人の逆位置は「迷い・すれ違い」と読まれますが、「今は決めきれない気持ちがある」と気づけただけでも、ひとつの収穫です。表にないカードが出たら、大アルカナ22枚の意味の一覧から探してみてください。
レンのひとこと:神さまたちが話し合ってくれている間に、わたしたちは自分の気持ちを整えておく。そう考えると、神在月は「ご縁を迎える準備の月」とも読めます。
11月の暦と、あわせて読みたい月の記事
ひとことで言うと、10月の新月・十三夜・満月から続けて、11月の新月と神在月へと季節がつながっていきます。
このサイトでは、秋の月にちなんだ記事をいくつか書いてきました。旧暦の感覚で並べると、次のような流れになります。
- 10月11日の新月:旧暦9月の始まり。願い事を書くなら10月の新月の記事へ
- 10月23日の十三夜:旧暦9月13日の「後の月」
- 10月26日の満月:カードをリセットしたいときは10月の満月の記事へ
- 11月9日の新月:旧暦10月=神在月の始まりの目安
- 11月18日〜25日:出雲大社の神迎祭・神在祭・縁結大祭・神等去出祭
10月の新月で書いた願い事を、神在月の1枚引きで見直してみるのも楽しい使い方です。1か月前の自分と今の自分で、大事にしたいご縁が変わっているかもしれません。
よくある質問
神在月2026はいつからいつまで?
神在月は旧暦10月の呼び名で、2026年は国立天文台の暦要項で新月が11月9日16時02分なので、この日ごろからが目安です。1日単位の期間は言い切れないため、出雲大社の祭日表にある11月18日の神迎祭から25日の神等去出祭までをあわせて見るのがおすすめです。
出雲大社の縁結大祭は2026年のいつ?
「令和8年出雲大社祭日表」では、11月23日(献穀祭・神在祭・縁結大祭)と11月25日(神在祭・縁結大祭)の2回、どちらも午前10時です。
縁結大祭に参列するにはどうすればいい?
祭日表には参列の方法が書かれていません。参列の方法は、出雲大社の公式発表を確認してください。
神在月にお参りすると、縁結びの効果が高くなる?
神々が出雲に集まって縁を話し合う、というのは昔からの言い伝えです。お参りしたかどうかで縁が決まるものではないので、自分のご縁について考えるきっかけとして楽しんでください。
神在月にタロットを引くなら、どんな質問がいい?
「どんなご縁を大事にしたい?」「今の関係をどう育てたい?」のように、自分の気持ちに向けた質問がおすすめです。相手の行動を当てようとするより、答えを自分の言葉にしやすくなります。
情報源
- 出雲大社「令和8年出雲大社祭日表」https://izumooyashiro.or.jp/plans/(2026年10月1日に閲覧)
- 国立天文台 暦計算室「令和 8年(2026)暦要項 朔弦望」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2026/rekiyou263.html(2026年10月1日に閲覧)
- しまね観光ナビ(島根県観光連盟)「神在祭」https://www.kankou-shimane.com/mag/1013.html(2026年10月1日に閲覧)
※タロットの読み方は、一般に知られている解釈をもとに当サイト編集部がまとめたものです。
