すぐそばに天幕の並ぶ陣地があるのに、ひとりの男が5本の剣をかかえ、足早にその場を離れていく。「ソードの7」は、正面からぶつからず、頭を使って自分のやり方を通そうとする姿を描いたカードです。
正位置のキーワードは「策略・ずるさ」、逆位置は「見抜かれる・正直になる」。恋愛では、本音を隠して駆け引きをしたり、様子をうかがったりしている状態として読まれます。

ソードの7の基本の意味
ひとことで言うと、「まっすぐ言えずに、作戦で動こうとする」カードです。
| 正位置 | 逆位置 | |
|---|---|---|
| 基本のキーワード | 策略・ずるさ | 見抜かれる・正直になる |
| スートのテーマ(ソード) | 思考・言葉・決断 | |
| 数字の意味(7) | 見直し・迷い・工夫 | |
| 恋愛 | 本音を隠して、駆け引きをしがち | 駆け引きをやめて、素直な気持ちを見せやすくなる |
| 相手の気持ち | 本心を見せずに、あなたの出方をうかがっている | 隠していたことを打ち明けたい、正直になりたい |
| 最終結果 | 本音が見えにくいまま、様子見のやりとりが続きやすい | 隠しごとがなくなり、正直に向き合える関係になりやすい |
7の「工夫」が、ソードでは「作戦」になる
Waite によると、数札の意味は、数字の意味にスートの性質を合わせて考えます。7は「見直し・迷い・工夫」、ソードは「思考・言葉・決断」。ここから、頭をひねって、正面以外の道を探すカードになります。
ソードの6で穏やかな場所へ移ったあと、7では「このままでいいのか」と考え、自分なりのやり方を工夫しはじめます。ただし工夫が行きすぎると、次のソードの8のように、考えすぎて自分を縛ってしまう。7は、知恵とずるさの境目に立っているカードだと覚えておくと、正位置と逆位置の意味がつながります。
絵柄の象徴を読み解く
原文には、男が5本の剣をすばやく運び去ろうとしていて、残りの2本は地面に立ったまま、すぐ近くに陣地がある、と書かれています。
- かかえた5本の剣:手に入れたいもの、自分の考えや計画。全部は持ちきれないところに、無理をしている様子が見えます
- 残された2本の剣:持っていけなかったもの。一般に、隠しきれない本音や、見落としている大事なことの象徴として読まれます
- すぐ近くの陣地:まわりの目。こっそり動いているつもりでも、実は見られているかもしれない、というヒントです
古い解説書での意味
「占いでの意味」には、たくらみ・試み・願い・希望・自信、そして口げんか・うまくいかないかもしれない計画が並んでいます。原文自身が「意味どうしが大きく食いちがうので、どう読むかは定まらない」と認めているのが特徴です。逆位置には、よい助言・相談・教えが挙げられています。別の節では、正位置を「よいカード」とし、逆位置を「よい助言だが、おそらく聞き流される」と説明しています。ずるさだけでなく、希望や知恵のカードでもあったことが分かります。
ソードのカードをまとめて見るならソードのスートの意味をどうぞ。
正位置の意味:策略・ずるさ
ひとことで言うと、「本当は、まっすぐ言ったほうが早くない?」というサインです。
- 恋愛:本音を隠して、駆け引きをしがち。わざと返信を遅らせる、気のないふりをする
- 仕事:根回しや段取りで、うまく立ち回る。やりすぎると信頼を失いやすい
- 人間関係:言いたいことを直接言わず、遠回しに伝えようとする
恋愛と仕事で読み分ける
恋愛の正位置は、「傷つかないための作戦」として読むのが自然です。好きな気持ちを見せたら負ける気がして、駆け引きに走ってしまう。仕事で出たときは、正面突破ではなく、根回しや工夫で道をひらく力として前向きに読める場合もあります。ただ、どちらの場面でも「相手に隠していること」が増えると、あとで信頼を取り戻すのに時間がかかる。そこを見直すカードです。
逆位置の意味:見抜かれる・正直になる
ひとことで言うと、「作戦をやめて、素顔で向き合うころ」のサインです。
- 恋愛:駆け引きをやめて、素直な気持ちを見せやすくなる
- 仕事:隠していたミスや事情が表に出る。早めに正直に話すと、傷が小さく済みやすい
- 人間関係:遠回しなやり方が通じなくなり、本音で話す場面が来る
「見抜かれる」と聞くとどきっとしますが、逆位置の中心は「正直になる」ほうにあります。かかえていた剣を下ろせば、身軽になって歩けるのと同じで、隠しごとを手放すと気持ちが楽になると読まれます。古い解説書の逆位置が「よい助言」だったように、誰かの率直なひと言に耳を傾けることも、このカードの逆位置に合った動き方です。

恋愛でソードの7が出たとき(片思い・復縁・付き合っている)
ひとことで言うと、「駆け引きより正直さが、関係を前に進める」カードです。
| 悩み | 正位置 | 逆位置 |
|---|---|---|
| 片思い | 気のないふりや駆け引きをしがち。小さく本音を見せてみる | 作戦をやめたほうが、相手との距離が縮まりやすい |
| 復縁 | 正面から話さず、様子をうかがっている段階。遠回しな連絡は伝わりにくい | 別れの本当の理由を、正直に話し合える流れ |
| 付き合っている | 言えずにいることや、ごまかしていることがある。早めに話す | 隠しごとがなくなり、信頼を結び直しやすい |
復縁でソードの7が出たら、SNSをこっそりのぞく、共通の友人から様子を聞く、といった「正面ではない動き方」に気持ちが向いていないか、ふり返ってみてください。そうしたやり方は、相手に伝わったときに誤解を生みやすいもの。逆位置なら、別れの理由をきちんと言葉にし、正直に向き合うことで話が進みやすいと読まれます。
付き合っている相手との間に正位置が出ても、相手が何か悪いことをしていると決めつける必要はありません。小さな遠慮や、言いそびれたことも「隠しごと」に入ります。まず自分の側に、言えずにいることがないかを見てみるのが、このカードの読み方です。
相手の気持ちの位置にソードの7が出たとき
ひとことで言うと、「本心を見せず、様子をうかがっている」気持ちとして読めるカードです。
| 読み方の目安 | |
|---|---|
| 正位置 | 本心を見せずに、あなたの出方をうかがっている |
| 逆位置 | 隠していたことを打ち明けたい、正直になりたい |
正位置の相手は、あなたに興味がないのではなく、自分から気持ちを見せるのをためらっている状態として読まれます。傷つきたくない、断られたくない、という守りの気持ちです。逆位置なら、その守りを下ろして、本音を話したくなっているところ。ぎこちない切り出し方でも、正直に話そうとしている気持ちを受けとめてみてください。
レンのひとこと:男目線で言うと、ソードの7の彼は「先に好きだとばれたくない」と思っている、と読めます。あなたが少しだけ本音を見せると、彼も作戦をやめやすくなるはず。
相手の本心を占うときの考え方は相手の気持ちを知りたいときのタロットにまとめました。
未来・アドバイス・最終結果の位置にソードの7が出たとき
ひとことで言うと、「作戦を手放すほど、関係がすっきりしていく流れ」の目安です。
| 位置 | 正位置 | 逆位置 |
|---|---|---|
| 未来 | お互いに本音を探り合う時期が続きやすい | 隠れていたことが明らかになり、話がすっきりしやすい |
| アドバイス | 正面からだけでなく、やり方を工夫して道を探す。ただし嘘はつかない | 作戦を手放し、思っていることを正直に伝える |
| 最終結果 | 本音が見えにくいまま、様子見のやりとりが続きやすい | 隠しごとがなくなり、正直に向き合える関係になりやすい |
最終結果の位置の読み方は恋愛タロットの最終結果の見方で紹介しています。
ソードの7が出たら、自分に聞いてみたい3つのこと
- その作戦は、相手のため?それとも自分が傷つかないため?
- 置いてきた「2本の剣」にあたる、見ないふりをしている本音はない?
- 信頼できる人に相談したら、どんな助言が返ってきそう?

よくある質問
ソードの7が恋愛で出たら、相手に隠しごとがある?
そう決めるカードではありません。ソードの7は、本音を見せずに様子を見る「駆け引き」の状態を広く表します。相手のことだけでなく、あなた自身が気持ちを隠していることを映している場合もあります。どちらの場合も、素直に話すきっかけとして受けとめてください。
ソードの7と「月」は、どちらも見えないものを表す?
月は「不安・曖昧・見えないもの」で、自分でも分からないぼんやりした不安を表すカードです。ソードの7は、見えないのではなく、あえて見せないようにしている状態。分からなくて不安なのが月、分かっていて隠すのがソードの7、と読み分けられます。
ソードの7とソードのペイジの違いは?
ソードのペイジは「警戒・情報集め」で、まわりをよく見て、相手のことを知ろうとしている段階です。ソードの7は、集めた情報をもとに自分に有利に動こうとする段階。見ているのがペイジ、動くのが7と覚えると区別しやすくなります。
ソードの7と、ほかのスートの7はどう違う?
7はどれも「見直し・迷い・工夫」の数字です。ワンドの7は「優位・立ち向かう」で正面から守る工夫、カップの7は「夢・迷い」で気持ちが目移りする迷い、ペンタクルの7は「成長を待つ・見直し」で手をかけたものを見直す時期。ソードの7は、頭で作戦を立てる工夫を表します。小アルカナ56枚の意味一覧でも比べられます。
情報源
- L. W. De Laurence『The Illustrated Key to the Tarot: The Veil of Divination』(1918年。ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説をそのまま収めた版。Project Gutenberg 収録、第1部 Section 3「The Four Suits, Otherwise Lesser Arcana」、第3部 Section 2「The Lesser Arcana」・Section 4「Some Additional Meanings of the Lesser Arcana」)https://www.gutenberg.org/ebooks/43548(2026年9月30日に閲覧)
※この記事のカードの意味は、上の資料に載っている伝統的な意味と、現在タロットで一般に使われている解釈をもとに、当サイト編集部がまとめたものです。
