古い庭にいる子どもたちと、花でいっぱいになった杯。「カップの6」は、なつかしい記憶が今の心をあたためてくれる、やわらかな時間を描いたカードです。
正位置のキーワードは「思い出・なつかしさ」、逆位置は「未来に目を向ける・再出発」。恋愛では、昔の相手との再会や、初恋のような素直な気持ちを表すと読まれ、復縁を占うときに気になる1枚です。

カップの6の基本の意味
ひとことで言うと、「過ぎた日のやさしさが、今の心をいやす」カードです。
| 正位置 | 逆位置 | |
|---|---|---|
| 基本のキーワード | 思い出・なつかしさ | 未来に目を向ける・再出発 |
| スートのテーマ(カップ) | 感情・愛情・心のつながり | |
| 数字の意味(6) | 調和・回復 | |
| 恋愛 | 昔の相手を思い出す、なつかしい再会 | 過去の思い出より、これからの関係に目が向く |
| 相手の気持ち | あなたといると、昔からの知り合いのように安心できる | 過去にこだわらず、新しい関係として向き合いたい |
| 最終結果 | なつかしい縁が戻ったり、素直な気持ちで向き合えたりしやすい | 過去を区切りにして、新しい関係へ踏み出しやすい |
「6」の回復は、思い出がくれる安心
1918年に出た、Waite の解説をそのまま収めた本によれば、数札はその数字が持つ意味とスートの意味をかけ合わせて読みます。6は「調和・回復」。カップの「感情・愛情・心のつながり」と重ねると、なつかしさで心がやわらぐことを表します。
5で失ったものに目を向けて悲しんだあと、6では昔のやさしい記憶にふれて、気持ちが落ち着きを取り戻します。次の7になると、心は過去ではなく「これから」の空想へ向かいはじめます。6は、前を向く前にいったん後ろを振り返り、自分の原点を確かめる数字として読まれます。
子どもたちと、花で満たされた杯
同じ本の絵の説明はとても短く、「古い庭にいる子どもたち。その杯は花で満たされている」とだけ書かれています。
- 子どもたち:損得のない素直な気持ち。一般に、初恋や子どものころの記憶と結びつけて読まれます
- 花で満たされた杯:水ではなく花が入った杯。気持ちが、贈りもののような形で差し出されていると読まれます
- 古い庭:前にも来たことのある場所。なつかしい人や、昔なじみの環境の象徴と読まれます
古い解説書での意味
「占いでの意味」では、過去と思い出のカードで、たとえば子どものころを振り返るようなことだとされ、喜びや楽しみも、どちらかといえば過去から来るもの、消えてしまったもの、と書かれています。一方で、これを逆に読む説もあり、その場合は新しい関係・新しい知識・新しい環境を表し、子どもたちは見なれない場所で遊んでいる、と説明されます。逆位置は、未来・再生・まもなく起こること。別の節では正位置を「楽しい思い出」としています。過去と新しさの両方の読み方があるのが、このカードの特徴です。
カップのスート全体での位置はカップの意味と14枚の一覧で確認できます。
正位置の意味:思い出・なつかしさ
ひとことで言うと、「なつかしさが、心をほどいてくれる」サインです。
- 恋愛:昔の相手を思い出す、なつかしい再会。子どものころのような素直な好意
- 仕事:以前の職場の人や、昔の経験が役に立つ。原点を思い出す
- 人間関係:旧友や幼なじみとの再会。地元や家族とのつながりを感じる
恋愛と仕事で読み分ける
恋愛の正位置は、特定の昔の相手を指すこともあれば、今の相手といて「なつかしい」と感じる安心感を指すこともあります。仕事では、昔身につけたことや、以前お世話になった人とのつながりが生きる場面として読みます。恋愛では「人がなつかしい」、仕事では「経験が思わぬ形で役立つ」と考えると、読み分けやすくなります。
逆位置の意味:未来に目を向ける・再出発
ひとことで言うと、「思い出のアルバムを閉じて、次のページへ進む」サインです。
- 恋愛:過去の思い出より、これからの関係に目が向く
- 仕事:昔のやり方にこだわらず、新しい方法を試す
- 人間関係:新しい環境での出会い。古いつきあいとの距離を見直す
逆位置は、過去を否定するのではなく、思い出は思い出として大切にしたまま前へ進む流れとして読まれます。古い解説書でも逆位置は「未来」「まもなく起こること」とされ、もともと前向きな読み方のあるカードです。昔の相手のことが頭から離れないときに出た逆位置は、「そろそろ区切りをつけても大丈夫」というやさしい合図と受けとめることもできます。

恋愛でカップの6が出たとき(片思い・復縁・付き合っている)
ひとことで言うと、「なつかしさが、ふたりをつなぐ」カードです。
| 悩み | 正位置 | 逆位置 |
|---|---|---|
| 片思い | 昔からの知り合いや、共通の思い出がある相手と距離が縮まりやすい | 過去の失恋を引きずらず、新しい気持ちで向き合える |
| 復縁 | なつかしい気持ちがきっかけで、連絡や再会が起こりやすい | 元に戻るより、新しいふたりとしてやり直す形が合う |
| 付き合っている | 出会ったころの思い出話で、気持ちがあたたまる | 思い出に頼らず、これからのことを話すとよい |
復縁の占いでは、正位置のカップの6は、昔の相手とのなつかしい再会を表すカードとして読まれます。ただ、思い出はいいところだけが残りやすいもの。別れた理由まで思い出したうえで「それでも会いたいか」を確かめると、このカードをいかしやすくなります。
片思いの相手と共通の思い出があるなら、その話題が距離を縮めるきっかけになると読めます。付き合っている相手との間に出たら、初めて出かけた場所をもう一度訪ねてみるなど、ふたりの原点にふれる時間がヒントになります。
相手の気持ちの位置にカップの6が出たとき
ひとことで言うと、「あなたといると、なつかしく安心できる」気持ちとして読めるカードです。
| 読み方の目安 | |
|---|---|
| 正位置 | あなたといると、昔からの知り合いのように安心できる |
| 逆位置 | 過去にこだわらず、新しい関係として向き合いたい |
正位置は、あなたを昔からの知り合いのように感じ、そばにいて気を張らずにいられる状態として読まれます。元恋人の気持ちを占って出たなら、一緒に過ごした時間をなつかしく思い出している、と受けとめられます。逆位置は、過去の延長ではなく、今のあなたと新しく関係をつくりたい気持ちとして読まれます。
レンのひとこと:男目線で言うと、カップの6が出た彼は、あなたとの思い出をふとした瞬間に思い出しているのかもしれません。昔の話を軽く出してみると、彼の表情がやわらぐきっかけになると読めます。
ほかのカードも含めた読み方はタロットで相手の本音を見るときの記事へ。
未来・アドバイス・最終結果の位置にカップの6が出たとき
ひとことで言うと、「なつかしい縁や、素直な気持ちが戻ってくる流れ」という目安です。
| 位置 | 正位置 | 逆位置 |
|---|---|---|
| 未来 | なつかしい人からの連絡や、思い出の場所での再会が起こりやすい | 過去から離れて、新しい場所での出会いが増えやすい |
| アドバイス | 子どものころのように、素直な気持ちで相手に接する | 思い出は大切にしつつ、これからのことを考える |
| 最終結果 | なつかしい縁が戻ったり、素直な気持ちで向き合えたりしやすい | 過去を区切りにして、新しい関係へ踏み出しやすい |
最終結果の位置の考え方はこちら。
イエスノー占いでは、正位置はYES寄りと読むのが一般的な目安で、とくに「昔の相手とまた会える?」のような過去に関わる問いでは前向きに読まれます。逆位置は、過去に戻ることにはNO寄り、新しく始めることにはYES寄り、と問いの向きで読み分けるのが一般的です。
カップの6が出たら、自分に聞いてみたい3つのこと
- なつかしいと感じる人や場所は、今のあなたに何を思い出させてくれる?
- 思い出の中の相手と、目の前の相手を比べていない?
- 子どものころの自分なら、この恋にどう向き合う?

よくある質問
カップの6と、ほかのスートの6の違いは?
6は「調和・回復」の数字で、何によって持ち直すかがスートごとにちがいます。ワンドの6は「勝利・評価される」で、がんばりが認められること。ソードの6は「移動・好転」で、つらい場所を離れて落ち着くこと。ペンタクルの6は「与える・援助」で、支え合うこと。カップの6は、なつかしい思い出によって心が回復することを表します。一覧で見比べるなら小アルカナ56枚の意味をどうぞ。
カップの6と大アルカナの「審判」は、どちらも復縁のカード?
どちらも復縁の占いで気になるカードですが、審判のキーワードは「復活・再生・目覚め」で、一度終わったものがよみがえる大きな転機を表します。カップの6は、なつかしさという気持ちの動きが中心。審判は「関係そのものの再生」、カップの6は「なつかしい気持ちがよみがえる」と読み分けるのが一般的です。
カップの6とカップの5は、どちらも過去を見るカード?
どちらも後ろを振り返るカードですが、見ているものがちがいます。カップの5は「喪失・後悔」で、なくしたものを悔やむ気持ち。カップの6は、過去のあたたかい記憶に心をいやされる気持ちです。5の悲しさのあとに6のやすらぎが来る、という並びで覚えておくと区別しやすくなります。
カップの6は、元彼のことを表すカード?
元恋人を指して読まれることもありますが、それだけではありません。幼なじみや昔の同級生、あるいは今の相手といて感じるなつかしさを表すこともあります。元恋人についての占い方は元彼の気持ちをタロットで読むでもまとめています。
情報源
- L. W. De Laurence『The Illustrated Key to the Tarot: The Veil of Divination』(1918年。ライダー版の解説書として知られる A. E. Waite の解説をそのまま収めた版。Project Gutenberg 収録、第1部 Section 3「The Four Suits, Otherwise Lesser Arcana」、第3部 Section 2「The Lesser Arcana」・Section 4「Some Additional Meanings of the Lesser Arcana」)https://www.gutenberg.org/ebooks/43548(2026年9月30日に閲覧)
※この記事のカードの意味は、上の資料に載っている伝統的な意味と、現在タロットで一般に使われている解釈をもとに、当サイト編集部がまとめたものです。
